末梢血液中に含まれるリンパ球を、高濃度IL-2、各種抗体と特殊技術によって活性化・増殖させたNK細胞を患者さま自身の体内に戻す治療方法です。活性化されたNK細胞が全体の平均65%(45%~85%)を占めます。
治療室で採血した血液から、当院内の細胞培養無菌室内で細胞培養を行います。
リンパ球を分離後、約2週間をかけ細胞の活性化(元気にする)及び増殖(増やす)させます。培養終了後、治療投与日に細胞のみを回収して点滴生理食塩水袋に充填。
点滴(100ml)は、約30分程度で静脈内投与を行う。
この治療を、繰り返し行い、治療効果を確認する。
1)予期される治療効果。
体外で活性化されたリンパ球を投与することで、加齢やストレス等により機能低下した免疫状態を改善し、がんの治療或は再発を予防することが期待できます。
生活の質(QOL)を維持しながら、がんに対する治療効果を得る事が期待されます。
但し、その効果には個人差があります。全ての方に、この治療で同じ効果が得られない場合もあります。
2)起こるかもしれない副作用及び不利益。
免疫療法の実施に伴い、以下の様な症状が出る事が有ります。
発熱、倦怠感、注射部位反応、アレルギー反応(皮疹、咳など)。
経験上、その頻度は少なく、症状は軽微です。治療投与後、症状が現れた場合、直ぐに担当医にお知らせ下さい。他にも気になる症状が有りましたら担当医にお知らせ下さい。
3)健康被害が発生した場合。
当院の治療は、研究として実施されるものではないため、有害事象の健康被害が生じた場合の特別な補償が義務付けられてはいませんが、本治療の実施中或は終了後に健康被害が生じた場合は速やかに適切な処置を行い、誠意をもって治療にあたります。
現在まで当院では、健康被害の発生はありません。